会社に勤務しているなら仕事の内容も大事ですが給料も重要です。
仕事で頑張って成果を収めたなら、その分給料に反映されるため、給料の金額が大きいほど評価されていることになります。ただ、給料は仕事の成果だけではなく学歴によって変わってくることもあります。
学歴によって企業の対応も変わってくるので、仕事の成果だけが給料につながるわけではありません。
「学歴で給料はどのくらい変わるの?」と疑問を感じる人もいでしょう。学歴の給料について内容を紹介します。
現在の年収に満足していなくて、これから年収の高い職業に就職・転職したいと考えている人は多いでしょう。しかし、どのような職業であれば高い年収を得ることができるのか把握していない人は多いはずです。 そこで本記事では、年収の高い職業につい[…]
学歴により給料はどれくらい違うのか?
就職した際はみんなが同じ給料になるわけではなく、学歴により初任給は平均年収は変わってきます。
そのため「どれくらい学歴によって収入が変わってくるの?」と疑問を感じる人もいるでしょう。
学歴による給料の違いについて紹介しましょう。
学歴による初任給
学歴によって初任給の金額も変わってきます。
もちろん、初任給に関しては企業によって変わってきますが、平均的には以下の表のような金額になると目安を立てておくことが可能です。
男性
学歴 | 初任給 |
中卒 | 13,5000円ほど |
高卒 | 16,4000円ほど |
大卒 | 20,7800円ほど |
女性
学歴 | 初任給 |
中卒 | 13,5000円ほど |
高卒 | 15,8400円ほど |
大卒 | 20,4000円ほど |
学歴によって初任給にも大きな違いがあります。
高卒と中卒では2万円近く収入が変わってきて大卒と高卒なら4万円近くも違います。
男女別による初任給の違いもありますが、高卒、中卒、大卒では初任給に違いが出てくるので、年収にも違いが出てくると言えます。
初任給の違いを見るなら企業側も学歴によって給料の優劣を付けていることが分かるでしょう。
学歴別平均年収の違い
初任給が違うなら、年収も学歴によって変わってくることが分かります。
学歴別に平均年収を確認してみると以下の表のような年収となっています。
男性
学歴 | 年齢 | 月額給料 | ボーナス | 年収 |
中卒 | 50歳 | 303,000円 | 492,700円 | 412万8,700円 |
高卒 | 44歳 | 331,100円 | 791,100円 | 476万4,300円 |
大卒 | 42歳 | 429,600円 | 145万1,400円 | 660万6,600円 |
女性
学歴 | 年齢 | 月額給料 | ボーナス | 年収 |
中卒 | 48歳 | 202,400円 | 250,300円 | 267万9,100円 |
高卒 | 44歳 | 225,700円 | 429,200円 | 313万7,600円 |
大卒 | 35歳 | 313,300円 | 843,700円 | 460万3,300円 |
学歴別の平均年収の場合年齢も違うので一概に比較することはできませんが、大卒であれば平均年収が高くなっていることは分かるでしょう。
大卒の場合ボーナスが100万円を超えることもあり、年収も男性なら600万円を超えるため高収入となります。
女性でも大卒であれば400万円を超える年収を30代で得られる可能性も高いため、中卒と比べると200万円ほどの差が出ていると分かるでしょう。
年収に大きな違いが出るなら学歴は大卒の方が有利になると認識できます。
学歴による社内の待遇に差はない
学歴による初任給と給料、年収には大きな差が生まれています。
収入面での差が生まれているなら「社内の福利厚生である有給休暇や育児休暇などにも差があるの?」と疑問を感じる人もいるでしょう。
基本的に福利厚生に関しては高卒、中卒、大卒による大きな差はありません。
社会保険や年金などは基本同じであり、有給休暇や育児休暇は法律で決められている部分もあるため、待遇による差は無いと考えていいでしょう。
企業では労働者の権利を尊重させることも必要なので、保険や休暇の申請をするときに学歴により差別させることもありません。
学歴による出世の差はあるの?
企業に就職したなら後々出世をして係長や課長、部長に昇進することも目標とするでしょう。
その際に「学歴によって差は出るの?」と疑問を感じることもあるはずです。
企業によって出世の基準に違いはありますが、昇進と学歴は関係していることが多いです。
そして、大卒の方が出世が早く良いポストに付いていることも多いです。
まず、大卒の出征が早いのはすでに仕事に必要なスキルを習得していることがあるからです。
仕事に必要なスキルは資格などもありますが、マネジメントやコミュニケーションなど、ビジネスに必要な能力を大学のときに備えていることもあります。
上層部になるほどコミュニケーションやマネジメントなど人を束ねる能力が必要になってくるため、大卒であれば出世が早くなる可能性があります。
また、上層部に行けば学歴を見られる傾向の企業が多く、中卒や高卒、大卒だと大卒者を昇進に強く進めることが多いです。
もちろん、中卒や高卒でも成果を出して有能な人材と見られるなら出世することも可能です。
学歴ではなく諦めない力強さが大事になってくるでしょう。
給料が学歴で変わるのはなぜか?
初任給や月額の給料、年収を見てみると学歴によって給料は変わってきますし、同じ職場に就職したとしても、収入には大きな差が生じてきます。
ただ「なぜ学歴によって給料に違いが生じてしまうのか?」と疑問を感じる人もいるでしょう。
学歴によって給料に差が生じてしまうのは以下のような理由があるからです。
能力やスキルが高いと見られる
学歴によって給料に差が出てしまうのは能力やスキルに違いがあるためです。
企業は「会社の成果や業績アップを行える人材を採用したい」と考えています。
業績アップや成果を収められる人材の評価はいろいろありますが、スキルや実績などを考慮して、良い人材になり得る人に高い給料を支払うのが基本です。
そのため、新卒採用をするときに中卒、高卒、大卒ではすでにスキルに違いがあります。
中卒は義務教育を終えただけで社会の実績もスキルも持っていないことが多いです。
高卒も専門学校などを除けば実績やスキルも無いため、企業は即戦力ではなく人材育成として採用することが多いです。
ただ、大卒となれば偏差値の高さも考慮され、資格を取得する機会もあるため、大学生のときにある程度のスキルや実績を積むことができます。
また、大卒であれば学習方法なども理解しているため、中卒や高卒と比較すると仕事を覚えるスピードも速いという期待値も強いです。
そのため、初任給や月額給料の面で中卒や高卒よりも優遇されます。
中卒や高卒と違い、大卒の場合は即戦力ととして期待されることもあるため、中途採用ではなく新卒採用の面では大卒が有利とされています。
学歴が高いことで努力できる人と認識される
学歴が高いことで企業側からは「努力のできる人材」と認められることもあります。
大学を卒業するためには、まず入学しなくてはならずたくさん勉強する必要があります。
1浪や2浪をして大学入学を果たす人も多いため「大卒の方は入学のために勉強をして努力できる人」という認識を持つ企業の上層部は多いです。
そのため「大卒者であれば会社のために努力して働いてくれる」という意識になり大卒者の採用が多く、給料も期待を込めて高くする傾向があります。
また「努力できる人」という認識を持つなら、会社に就職した後も継続して働いてもらえるという期待も持てます。
今は働き方の多様性や自分の理想の条件を求めるために離職する人も増えています。
離職の原因としては仕事に不満を持つのも原因とされており、成果を出す努力が足りずに職場を辞めてしまう人も多いです。
そのため、苦しいときに努力をしてきた大卒者であれば「仕事を覚える苦労も乗り越えられる」という期待も込められており、採用数が増えているとも言えます。
高収入の仕事は学歴が要求される
大卒の給料が高いのは、高収入の業種が学歴を重視していることが理由の1つです。
一般的に高度な専門知識を必要とされる業種は給料も高く設定されており、他の職種とは基本給に大きな違いがあります。
高収入の業種は例えば、医者や弁護士、薬剤師などがあり、これらの職種は大学に行って学習する専門分野なので、高卒や中卒の方では就職することがほぼ不可能です。
ただ、給料は高く、年収は5年もすれば500万円を超えることも多くなる職業なので、企業勤務よりも高収入になる可能性があります。
また、大学の理工学部や工学部は製造や精密など日本のメーカー企業に就職する機会が多いですが、これらの職業は年功序列で年収が上がって行く傾向が強いです。
そのため、何年か勤務しているなら平均年収は500万円を超えることもあります。
年収は業種に大きく関係する部分が強く、高卒や中卒では就職できない職業もあります。
求人採用を見ても高卒不可など学歴を重視している企業も多いため、給料に大きな差が生じると言えるでしょう。
高卒や中卒で高い給料を得るためには
大卒に比べると中卒や高卒の場合は給料が低く、生涯年収も大卒とは大きな差が生じてしまいます。
ただ、高卒や中卒でも学歴に関係なく給料を上げる方法はあるので、高収入を目指すことは可能です。
中卒や高卒の方は以下の方法で収入アップを考えることができます。
資格の習得を心がける
高卒や中卒でも資格や実績を積むことで高い収入を得ることは可能です。
資格を持っていることはスキルの証明となります。
企業が求めているのは即戦力や成果を出してくれそうな人材を選ぶため、スキルの持つ人材は企業の要求に合致しやすく好条件を出してくれやすいです。
資格は自分の就きたい仕事に関係するもので良いですが、資格が必ず必要な職種もあるので、その仕事の資格習得くぉ目指すのがおすすめです。
建築士や行政書士などは資格が無いと仕事ができませんが、大学に通わなくても専門学校に通うことで習得できます。
また、IT関係の仕事も資格を取得していると高収入の条件で採用されることが多く、特にプログラミング技術を持っている方は重宝されています。
企業のニーズに合う資格を取得するなら高い給料を得ることも期待できるので、考えてみましょう。
実績を積めば転職をして職場を変えてみる
高卒や中卒の人はスキルや経験がありませんが、就職して業務をこなして行くなら経験や実績を積むことが可能です。
仕事の成果に応じて給料も上がっていくことが予想できますが、学歴重視の企業であればいくら経験や実績を積んでも、学歴が昇進の足かせとなって給料アップに限界が生じることもあります。
もし、現企業で収入アップの見込みが無いようであれば、実績や経験を積んだ段階で他の企業に転職を考えることも良い方法です。
企業によっては実績重視や実力での昇進を制度に取り入れているところがあり、スキルに自信があるなら転職した方が給料アップを狙うことができます。
さらに、転職の求人で自分のスキルとマッチする企業を見つけたなら、好待遇で迎えられることもあり、給料以外の面で得をすることもあります。
もちろん、転職後に給料アップを狙うなら、スキルや実績でアピールできるものが必要なので、気軽に行うと後悔してしまうこともあります。
転職エージェントなどを利用して自分に合う企業を探して高収入を目指すことが大事です。
起業を考えてみる
収入を増やしたいなら、勤務するのではなく起業して自分で事業を展開することも考えることができます。
今では自分で会社経営を行う人も増えてきていますが、起業は学歴に関係なく、自分のアイデア1つで行うことができます。
会社経営を行うなら自分が社長になり、事業展開から方針など全て自分で決定することができ、給料の設定も自分で行うことが可能です。
もし起業して経営が上手くいけば、勤務するよりも何倍もの収入を得ることが可能であり、年収を1,000万円にすることも十分可能です。
ただ、起業するのはメリットばかりではなく、当然リスクも生じます。
仕事業務だけでなく経理や機器の導入など仕事状況を整える必要があり、自分のやり方により大きな利益を得られることもあれば大赤字を出してしまうこともあります。
高卒でも中卒でも起業することは可能ですが、リスクも大きいため事前に会社に勤めて経営学を学ぶこと、お得意の取引先と良い関係築いておくことなど、起業できる下準備を行っておくことが大事です。
学歴の給料のまとめ
学歴により給料に差が出てしまうのは事実です。
もし、給料を大きく得たいなら学歴の高さは大きなアドバンテージになります。
ただ、学歴だけで収入が少ないわけではなく、最終的には自分の仕事の成果や能力も大きく関係してきます。
収入を増やす方法もあるので、学歴だけでなくスキルの獲得も考えて収入アップを狙いましょう。