これから就職・転職を始めようと考えている人の中で、都内と地方のどちらで就職しようか迷っている人は多いはずです。
迷ってしまう要素はいくつかあるはずですが、最も多いのは収入の部分でしょう。
そこで本記事では、都心と地方の年収格差について徹底解説しました。
それだけでなく、都内への就職をお勧めする人の特徴や、地方への就職をおすすめする人の特徴についてもまとめています。
これから就職・転職を始めようと考えている人は、是非最後までご覧ください。
都心と地方の年収の差
都心と地方には、一定の年収に差があります。
そもそも時給が違うだけでなく、平均年収も数十万円〜数百万円の差が地域によって異なるのが特徴です。
それでは、都心の方が年収が高い理由、地方の方が年収が低い理由を解説していきます。
都心の方が年収が高い理由
今までの記事を読んで、都心の方が地方に比べて圧倒的に収入が高くなる可能性が高いと知っていただけたでしょう。
それでは、なぜ都心で就職する方が年収が高くなるのか理由を解説していきます。
物価が高い
都心は物価が高いので、地方の収入だと十分な生活を送ることができません。
そのため、どの企業も都内で生活できる程度の給料を支給するので、必然的に従業員に支払われる給料も高くなります。
もちろん都内で地方と同じような給料体系で求人を募集することも可能ですが、他の企業に比べて給料が低く設定されるので従業員を確保できる可能性は限りなく低くなります。
特に都会には多くの企業が存在するので、わざわざ地方と同じ賃金で募集している求人に応募してくる人はほとんどいないと考えて問題ありません。
どの企業も従業員が物価が高い都心で生活できる程度の給料を支給しているので、都内で働くと必然的に年収が高くなる傾向があります。
大企業が多い
都心には大企業が多く高収入を得ているサラリーマンが多いので、平均年収も高い傾向があります。
地方は中小企業が大半を占めており、従業員に高い給料を支払えるほどの余裕がほとんどありません。
また人口が少ないので顧客数も少なく、利益が大企業に比べて出しにくいという傾向があります。
大企業が多く高収入を得られる求人がたくさん募集されているのは、都心に就職する大きなメリットの1つと言えるでしょう。
情報がありふれている
東京はたくさんの情報を収集できるので、稼ぎやすい傾向があります。
例えば、何かITで最新のスキルが生まれた場合、東京のIT企業であれば即座に情報をキャッチすることが可能です。
実際に、地方と都内のIT企業では収集できている情報の量に大きな差があるケースも珍しくありません。
情報が多ければ多いほど稼ぎやすくなるので、最新の情報を常に収集できる都心での就職は非常におすすめです。
地方は年収が低いけど幸福度が高い理由
先ほどは都心の年収が高い理由を解説しましたが、年収の低い地方が苦しい生活をしているのかと聞かれると、決してそうではありません。
そこで、地方は年収が低くても幸福度が高い理由を解説していきます。
固定費が安い
地方都市は物価が安いので、都心に比べて商品や物件を安く購入することが可能です。
例えば、東京で同じ間取りの物件だと家賃50万円ほどする物件でも、田舎であれば10万円程度で住むことができるケースもあります。
都心に比べて収入は低いですが、出費も抑えられるので地方に就職するのも選択肢の1つと言えるでしょう。
ホワイト企業が多い
地方は中小企業が多く従業員の少ない会社が多いので、人間関係に困るという可能性が極めて低く、そこまで売上もない企業が大半なので重労働になることはそこまでありません。
都心だと従業員の多い企業がたくさんあるので、自分の合わない人がいる可能性が高いだけでなく、辞められても会社に大きな影響が出ないので重労働や厳しい教育になってしまうケースがあります。
給料は低くても働きやすい職場を選びたいのであれば、地方の中小企業へ就職するのも選択肢の1つと言えるでしょう。
注意点としては、地方だとしても重労働になる企業はあるので、転職活動を行う際にしっかりと調べておくことをおすすめします。
例えば、地方は老人が多く若手が少ないので、介護業界などは慢性的な人手不足で従業員が重労働になっているケースもあるようです。
また、通販サイトを運営している会社は、地方に会社があっても関係なく商品が売れ続けるので都内の企業と変わらない労働環境になる傾向があります。
近隣の人と仲良くなれる
都心は近隣の人と関わることが少なく、すれ違っても挨拶程度で終わることが多いですが、地方は近隣の人との交流が非常に活発です。
近隣の人と仲良くなれば、食材のお裾分けなどを貰うことができるなどメリットがたくさんあります。
人と関わるのが面倒だと感じるのであれば都内の方が良いですが、たくさんの人と関わりたいと考えているなら地方への就職も選択肢の1つと言えるでしょう。
都心での就職をおすすめする人
今までの記事を読んで、都心と地方のどちらで就職をすれば良いのか分からないと悩んでいる人も多いはずです。
そこで、都心での就職をおすすめする人の特徴を4つ解説しました。
仕事に集中したい
仕事に集中して将来的に大きな何かを成し遂げたいと考えているなら、都心への就職がおすすめです。
地方に比べて都心の企業は、情報収集が早く最新の技術やスキルを最短で収集することができます。
また、都心は人口が多くたくさんの顧客がいるので、仕事が山ほどあって自分が働きたいだけ働くことが可能です。
中小企業でも大企業と取引ができるのも大きな魅力になるので、仕事に集中したいのであれば都心での就職をおすすめします。
交通の利便性を求める
交通の利便性を求めるのであれば、都心への就職をおすすめします。
都心は電車やバスなどが数分〜数十分単位で来るので、すぐに行きたい場所へ移動することが可能です。
また電車の駅も多いので、よほどの場所ではなければ自宅から自転車・徒歩で最寄駅に行くことができます。
もし地方で就職した場合は、電車やバスの本数が少なく一本乗り過ごすだけでかなり待たないといけなくなる可能性が高いです。
また、最寄駅まで行くのに時間がかかる為、車で移動しなければいけないという立地の家も少なくありません。
交通の利便性が高ければ生活の利便性も上がるので、電車・バス移動が基本の人は都心での就職をおすすめします。
車を持っていて運転できるのであれば、地方での就職も選択肢の1つと言えるでしょう。
多くの仕事に挑戦したい
都心は地方に比べて企業の数が圧倒的に多いので、必然的に多くの仕事に挑戦することが可能です。
これから1つの仕事で生活していこうと考えているのであれば良いですが、将来的に心変わりして何か違う仕事に挑戦したいと考える可能性もあります。
また、多くの仕事を経験している方が、様々なジャンルの知識・スキルを習得することが可能です。
1つのことに特化するのではなく、様々な仕事に挑戦したいと考えているのであれば、たくさんの企業がある都心での就職をおすすめします。
高収入を得たい
都心は大企業や利益率の高い事業を展開しているベンチャー企業が多く、成果を出せば高収入を得ることも十分に可能です。
美容師など世間的に給料が低いと言われてるような業界でも、都心であればお客さんを呼ぶことで普通のサラリーマンよりも高収入を得ることができます。
地方は人口が少ないので顧客が少なく、物価が安いのでそもそもの固定給が安く抑えられているケースが多いです。
高収入を得たいと考えているのであれば、都内での就職をおすすめします。
地方での就職をお勧めする人
先ほどは都内での就職をおすすめする人を紹介しましたが、次に地方での就職をおすすめする人の特徴を解説していきます。
これから地方で働こうか悩んでいる人は、是非最後までご覧ください。
ゆったりと働きたい
仕事生活を送るのではなく、プライベートを充実させてゆったりと働きたいと考えている人は、地方での就職をおすすめします。
地方での就職であれば、そこまで長時間労働や休日出勤が発生することなく、ゆったりと自分のペースで働くことが可能です。
また、従業員が少ない企業が多く、人間関係で悩む可能性が都心の企業に比べて低いのも地方で就職する大きなメリットの1つになります。
プライベートを充実させたいと考えている人は、都心に比べてゆったりと働くことが地方への就職がおすすめです。
お金が掛からない生活をしている
お金が掛からない生活をしているのであれば、都心よりも地方で働くことをおすすめします。
都心に住んでいると家賃などの固定費だけで、地方に比べて高くなってしまいます。
また、物価が違うので遊ぶ時の出費も地方と都心で大きく異なるでしょう。
基本的に家にいて遊びに行くことも少ないお金が掛からない生活をしているのであれば、地方に住んでいた方がお金は貯めやすい傾向があります。もし遊びに行く回数などが多いのであれば、娯楽施設が多い都心での就職が良いでしょう。
広い家に住みたい
広い家に住みたいと考えているのであれば、家賃が安い地方での就職が非常におすすめです。
家賃が安い地方であれば、都心で50万円程度の物件が10万円以下で住めることも珍しくありません。
都心で広い家に住むには大きな出費が必要になるので、地方に就職するのも選択肢の1つと言えるでしょう。
地方でも稼ぎやすい職種
今までの記事で、地方は都心に比べて給料が低く稼ぎにくいと解説しました。
しかしながら、地方でも都心と同じくらいかそれ以上に稼げる職種があるので解説していきます。
エンジニア
エンジニアは需要に対して供給が追いついていないので、田舎でも稼ぎやすい傾向があります。
注意点としては、地方でエンジニアの求人を募集している企業がそこまで多くないという点です。
IT企業は都心部に集まる傾向があるので、地方でエンジニアとして働くなら求人募集で困るかもしれません。
ただ、エンジニアは会社員でなくても仕事がありふれているので、都心の企業から案件を貰ってフリーランスという形で働くのも選択肢の1つとなります。
営業
営業はインセンティブで給料を青天井に上げることができるので、地方でも成績を残すことができれば高収入を得ることが可能です。
しかしながら、都心に比べて人口・企業が少ないので、やはり営業で稼ぎやすいのは都心の営業会社になります。
それでも固定給で働くよりは確実に稼ぎやすい傾向があるので、地方でも一定の収入を得たいのであればインセンティブが発生する営業がおすすめです。
メーカー
大企業は都心に多いと解説しましたが、メーカー業界の大企業に関しては地方に拠点を置いているケースがあります。
そのため、メーカー業界の大企業に就職することができれば、地方の他の会社の給料に比べて高収入を得ることが可能です。
また、都心の拠点より地方の拠点の方が人気が低く、大企業でも入りやすい傾向があります。
地方で働きたいけど大企業が良いと考えているのであれば、地方に拠点を置いている大企業への就職はおすすめの選択肢の1つと言えるでしょう。
まとめ
本記事では、地方と都心の年収の差と、地方と都心のどちらで働くのがおすすめなのかについて解説しました。
年収だけで考えるのであれば圧倒的に都心での就職がおすすめですが、地方で就職するのもメリットがあります。
自分が仕事に対して何を求めているのか検討して、どちらで就職するべきなのか決めましょう。
地方で働いて一定の収入を得たいと考えてるのであれば、エンジニアのような技術職を極めるか、営業などでインセンティブで給料を上げるパターンがおすすめです。