【行政相談委員とは?】行政相談・行政相談員の役割まで詳しく解説します!

行政サービスなどに対して、みなさんは以下のような意見や疑問を感じたことはありませんか?

  • 手続きがわかりにくい
  • 役所の対応が遅いな
  • 役所が対応してくれない
  • あの施設、古くてひび割れしてるから、子供に使わせたくないな
  • この施設、バリアフリーになってなくてお年寄りに優しくない
  • 申請したいサービスは、どの窓口に行けばいいんだろう?
  • 申請手続きが多すぎるから、もっと簡単にしてほしい

このようなとき、役に立つのが行政相談です。
そして、わたしたちの相談を聞いてくれるのが「行政相談員」と呼ばれる人達です。

この記事では、行政相談に関する以下のような疑問にお答えしていきます。

  • 行政相談とは?
  • 行政相談員とは?
  • 行政相談の内容
  • 行政相談の改善例
  • 行政相談の方法

行政相談とはどういったものか知っていただき、みなさんの暮らしがより良くなるお手伝いができれば幸いです。

さっそく、確認していきましょう。

【関連記事】区役所や市役所の窓口を紹介!

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行政相談とは?

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行政相談とは、私たちが行政に対して困っていることを解決に導く相談窓口です。

例えば、行政に対しこのようなお悩みを感じたことがありませんか?

  • 手続きがわかりにくい
  • 役所の対応が不十分・または対応してくれない
  • 公共施設の安全性に、心配な点がある
  • 施設やサービスに対して、高齢者や障害者へ配慮をしてほしい
  • どの窓口に相談すればいいのかわからない

こういったお悩みのお応えするのが、「行政相談」です。

また、行政相談の主な相談対象は以下のとおりです。

  • 国の関わる業務
  • 独立行政法人の業務
  • 特殊法人に関する業務
  • 都道府県に関する業務
  • 市町村に関する業務
  • 行政に対する苦情・要望

「でも、相談したところで本当に解決されるの?組織内で適当に処理されない?」

と、不安に思う方もいらっしゃると思います。

行政相談は、担当行政機関とは異なる立場から、行政への苦情や意見・要望を受け「公正かつ中立な立場」で解決・実現を進めます。

一連の流れは以下の通りです。

  1. 国民(相談者)が行政相談窓口へ相談
  2. 行政相談窓口が、関係機関へ連絡し改善をあっせん
  3. 行政相談窓口は、関係機関からの回答を受ける
  4. 行政相談窓口が、相談者へ関係機関からの回答を伝える

また、今後同じトラブルが起きないように改善し、より良い行政の運営に活かす仕組みでもあります。

そのために存在するのが、「行政相談員」です。

ここからは、行政相談員についてお伝えしていきます。

行政相談員と役割とは?

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行政相談員とは、総理大臣から任された行政相談を受け付ける民間有識者です。
行政に関する様々な苦情・相談や要望、行政の仕組みや手続きに関する相談を受け付けます。
行政相談制度が発足したばかりの頃は、各都道府県には1か所しかありませんでした。

ですが、それでは国民の声が届きにくいとのことから改善されました。
現在は、行政相談委員法に基づき、全国約5000人の行政相談員がいます。

行政相談員はボランティアで、相談は無料です。
守秘義務があるので、みなさんの相談がどこかに漏れる心配もありせんから、安心して相談できますよ。

例えば、皆さん以下のようなお悩みを持った経験が、一度はあるのではないでしょうか。

「行政に関して、言いたいことがあるんだけど誰に言えばいいのだろう?」
「改善してほしい点があるけど、自分で言うのは緊張して上手く伝えられないかも…。」
「分からない手続きがあるのだけど、相談できる相手がいなくて困ったな…。」

このような行政相談の内容を、私たちの代わりに行政に働きかけ問題解決に導くのが行政相談員です。

行政相談員は、「わたしたちの代わりに行政へ働きかけてくれる、身近な相談相手」と言えますね。

行政相談の内容

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「行政相談員のことはわかったけど、実際にどんな相談が寄せられてるのかな?」

行政相談を活用したことが無い方は、きっとこのような疑問が浮かんできますよね。

例えば、以下のような行政相談があります。

①福祉に関する行政相談(厚生労働省に対しての相談)

  • 生活保護の支給額が、前月より少ないことに対する苦情
  • 児童扶養手当の受給資格は、どのような条件を満たせばいいのか知りたい

②道路に関する行政相談(国土交通省に対しての相談)

  • 国道の改修要望(道幅の狭さや、損傷が激しい危険箇所など)

③医療保険や年金に関する行政相談(日本年金機構に対しての相談)

  • 国民年金や厚生年金保険の加入方法・資格要件や受給額

④雇用に関する行政相談(厚生労働省に対しての相談)

  • 長時間労働を強いられており、労働環境や労働時間の改善についての相談
  • 失業給付を受けたいが、会社が離職票を発行してくれないので、斡旋してほしい。

⑤運輸に関する行政相談(国土交通省に対しての相談)

  • バス停の時刻表が破損しているので、直してほしい

⑥窓口サービスに関する行政相談(国・県、各市町村)

  • 申請届を出したが、認可されないので早くするように言ってほしい

⑦新型コロナウイルスに関する行政相談(国・県、各市町村)

  • 新型コロナウイルスより、収入が激減したので受けられる支援を教えてほしい
  • PCR検査についての相談

このように、行政相談員は様々な国民のお悩みを受け入れています。
ですから、皆さんも行政に関するお悩みは行政相談してみましょう。

ですが、全ての相談が必ずしも解決されるわけではありません。

行政の予算や優先順位などが関係してくるからです。

次は、実際に寄せられた行政相談と改善例を確認していきましょう。

行政相談の改善事例

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公開されている、実際に寄せられた改善例を確認していきます。

これらを確認することで、みなさんが行政相談を気軽に活用して頂けくいキッカケになればと思います。

相談① 土台が腐食したポストの補修

相談者
「小学校の通学路に、土台が腐食した郵便ポストがある。
今にも倒れそうで、子供たちがケガをする恐れがあり、郵便ポストの取り換えや土台の補強や撤去などの対策をしてほしい。」

お子さんを持つ親御さんや、それを見守る近隣住民からすると子供たちに危険が及ぶものは対処してほしいと思うのは当然ですよね。

連絡を受けた行政相談員がポストの状態を確認し、すぐに日本郵便へ連絡しました。

そのかいあって、数日でポストの腐食部分はコンクリートで補強されました。

相談② 見通しが悪く、歩行者の安全が足りていない歩道橋の改善

相談者
「小学校の通学路に、見通しの悪い歩道橋がある。
歩道橋を渡り終えた子供が、自転車と接触しそうでキケンなので対策してほしい」

子供たちが大けがをする危険がありますし、自転車に乗る人も事故は避けたいですよね。

この相談を受けた結果、行政相談員が実際に橋へ行き危険性を確認。

国道事務所に連絡をしたところ、以下の2点が改善されました。

  1. 「この先、あぶない!」という注意喚起の表示
  2. 自転車から歩行者が見やすいように、視界の妨げとなる目隠しパネルの一部撤去

このように、行政相談のおかげで児童と自転車に乗る両者にとって、安心できる良い結果となりました。

相談③ ドライバーから児童が確認しにくいキケンな交差点の改善

相談者
「県道を走行中、横断歩道の近くに照明のポールと規制標識が並んで立っていた。
そのため、ポールに目線が集中しやすく、危うく横断歩道を渡る小学生を見落とすところだった。
この道路は、信号もなくスピードの出やすい。
さらに、小学生の通学路でいつか事故が起こる可能性がありキケンなので改善してほしい。」

このような相談を受け、行政相談員は行政評価事務所へ連絡をしました。
その後、行政評価事務所から県警本部に連絡が行き、以下の点が改善されました。

  1. 規制標識を、照明灯に変更
  2. 標識のポールを撤去
  3. ドライバーの視界を妨げる街路樹を取り除いた。

行政相談の結果、不必要な標識とポール、街路樹が撤去されドライバーの視界が改善されました。

こうして、小学生が毎日歩く通学路の安全性が向上したのです。

相談④ 国立病院の駐車料金の無料化

相談者
「わたしの家族は、国立病院に入院しています。
家族の身の回りの世話をしており、週に何度も駐車場を利用します。
駐車場は、「外来患者は無料ですが、わたしのような者が利用する場合は有料となっています。
そのため、駐車料金による経済的負担が大きく困っています。
わたしのような何度も病院を訪問する人も、駐車料金を無料にしてほしいです。」

ご家族が入院されて、ただでさえ心理的負担が多い所に、金銭的負担が増えるのは苦しいですよね。

ご家族の身の回りのお世話に、集中したいと思うのは当然のことです。

このような相談を受け、以下のような改善が図られました。

  1. この相談者以外にも、おなじ意見が多く寄せられていることを確認
  2. 国立病院に対し、相談内容を通達
  3. 結果、入院患者の通院回数が多い場合は、駐車料金は無料となった

行政相談の結果、相談者の希望通りに「入院患者の通院が多いときは、駐車料金の無料」という改善がなされたのです。

相談⑤ 利用されていない横断歩道橋の撤去

相談者
「廃校となった小学校の前に、横断歩道橋があります。
廃校前には通学路として使われていたが、廃校後は誰も使っていません。
歩道橋があることで、道幅が狭く、通行しにくいので歩道橋を撤去してほしい。」

以前は使われていた歩道橋が、使われず通行の妨げになっているという相談内容でした。

行政相談員が相談をうけ、以下の点が改善されました。

  1. 行政相談員が河川国道事務所に連絡。
  2. 横断歩道橋が撤去
  3. 歩行者用信号機・横断歩道が新しく設置された

行政相談の結果、歩道橋が撤去されて、歩行者が通行しやすいように信号などが設置されました。

行政相談の方法

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「行政相談に興味がわいたけど、どうやって相談すればいいのかな?」

行政相談しようにも、相談方法がわからなければ相談できませんよね。

相談方法は以下の方法があります。
ご自身が利用しやすいと思われる方法で、活用してみましょう。

①インターネットによる行政相談

総務省行政評価局では、国がかかわる行政について苦情や意見要望を受け付けています。

インターネットでの行政相談手順は以下のとおりです。

  1. 以下のリンクをクリックして総務省のサイトに飛ぶ
  2. 総務省プライバシーポリシーに同意
  3. メールアドレスを入力し、送信
  4. 自動返信メールを受信し、相談内容ページにアクセス
  5. 名前と相談内容を入力し送信
  6. 受付完了

匿名での相談も可能ですから、どうしても名前を出したくない人も安心して相談できます。

相談したいことがある方は、以下のリンクからご相談してください。https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/hyouka/soudan.html

②電話による相談

全国共通行政苦情110番である「0570-090110(全国共通電話番号)」では、最寄りの行政相談センター「きくみみ」に繋がります。

また、下記のリンクにアクセスしていただくと、各都道府県の行政相談センター「きくみみ」の電話番号を確認することができます。

職員対応時間は、各センターによって違いますので、お問い合わせの上ご確認ください。

https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/hyouka/soudan_n/kyokusyo_madoguchi.html

③総合行政相談所

全国19都市21か所のデパートなどには、「総合行政相談所」が設けられています。

気軽にお立ち寄りいただけるので、ぜひ活用してみましょう。

お住まいの地域によっては、設置されていない所もあります。

以下のリンクにアクセスし、お住まいの地域に総合行政相談所が設置されているかご確認ください。

https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/hyouka/soudan_n/soudansyo.html

④特別行政相談所

地震や災害などの緊急時に開設されるのが、「特別行政相談所」です。
緊急時以外には、開設されないので利用頻度は少ないかもしれません。

ですが、日本は地震や豪雨などの災害が多い国です。
東日本大震災や、豪雨による土砂災害や河川の氾濫による被害が後を絶ちません。
そういった災害に巻き込まれた場合、特別行政相談所の存在を知っておくと役に立つかもしれません。

ぜひ、いざという時のために覚えておきましょう。

まとめ

本記事の内容をまとめます

  • 行政相談とは、国民が行政に対する苦情や意見・要望を相談すること
  • 行政相談員とは、行政相談を担当する行政に連絡し、解決を進める役割がある
  • 行政相談によって、道路状況や病院の駐車料金が見直されたケースがある
  • 行政相談は、インターネット・電話・各行政相談所で相談が出来る

行政相談をすることは、「わたしたち国民がより暮らしやすい環境」を作るための手段と言えます。

あなたが、日々の生活でふと気づいたことが他の誰かの助けに繋がるかもしれません。

ぜひ、アナタが感じた「もっとこうしたほうがいいかも?」という疑問やお悩みを、行政相談で解決してみませんか?

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