3月1日にマイナビやリクナビなどの大手サイトが、企業の求人情報を解禁しました。TwitterなどのSNSでは「就活解禁」などがトレンドに入っていて、これから就職活動は本格化していくことになります。
既に就職活動の為に準備をしていた人も一定数はいると思いますが、3月に入ってから対策を始める人も少なくないはずです。就職活動には主に3つの対策を行う必要があります。
- 面接
- エントリーシート
- 筆記試験(SPIや玉手箱)
上記の中でも、特に面接の対策をするのが難しく、エントリーシートが通っても面接で失敗する人は非常に多いです。
そこで本記事では、就職活動で重要なポイントとなる面接対策について徹底解説しました。面接対策だけでなく、事前の準備やマイナスポイントになるNG例もまとめているので、これから就職活動を始める人は是非最後までご覧下さい。
①事前準備について
まずは面接を受ける前に準備するべきことをまとめておきます。
何も準備しないで面接へ向かう人も多いですが、質問に対して的確に答えることができず落とされる例は非常に多いです。
面接は準備しておくことが大切なので、具体的にやっておくべきことを解説していきます。
企業研究
面接を受ける企業のことを詳しく知っておく為に、ホームページや説明会で企業研究をしておきましょう。
- 企業理念
- 事業内容
- 求められている人物像
- 会社の強みや弱み
上記は企業研究の際に必ず確認しておきましょう。
特に会社の強みや弱みの部分を研究できていない就活生は非常に多いです。
「当社のどこが強みだと思いますか?また、どこが弱いと思いますか?」「なぜ他の企業ではダメなの?」というような質問は、面接で確実に聞かれます。企業研究をしていないと絶対に答えられないので、上手く回答できるように志望する会社の強みと弱みは把握しておきましょう。
業界研究
志望している企業が展開している事業を詳しく理解する為に、業界研究を行っておきましょう。
例えば志望している企業がWEBマーケティングの事業を展開しているにも拘らず、WEB広告やSEOについて何も知らなければ採用したいと思われない可能性が高いです。WEB広告などについて知っておくことで、志望する企業の事業を理解することができます。
また面接では、「当社の事業内容の課題は?」「なぜ、この業界を選んだの?」「この業界のメリットとデメリットは?」など事業を理解していないと答えられない質問をされることが多いです。
志望している企業が展開している事業を深く理解する為に、業界研究はできるだけ時間を使って行う必要があるでしょう。
自己分析
就職活動では企業や業界より自分の話を聞かれることが多いので、自己分析は必ず行いましょう。
- 自分の性格
- 就活の軸
- 長所や短所
- 学生時代に頑張ったこと
- 将来的なキャリアプラン
自分の性格(リーダー気質や縁の下の力持ちなど)
少なくとも上記の内容は自己分析を行っておきましょう。
「学生時代に何を頑張ったの?」「あなたはチームでどのようなポジションなの?」「長所と短所を教えて下さい」などの質問は、自己分析をしっかりと行なっているのか判断する為に聞かれることが多いです。
自己分析が十分にできていない人は、面接の簡単な質問にもスムーズに答えることができず、悪い印象を持たれる可能性があります。
面接でスムーズに質問を答える為には、自己分析は入念に行なっておく必要があると言えるでしょう。
ネットで情報収集
友人や学校の先生からの情報収集をするのは素晴らしいですが、最近だとネットを使って情報を取った方が良いです。
ネットだと情報が無限にあるので、様々な業界の情報を得ることができます。それだけでなく、既に就職活動を終えている人からのアドバイスなどを記載されている為、ネット活用は必須です。
特にYouTubeは人事のプロや現役で就職活動をしている人が情報発信をしているので、隙間時間に見ておくべきでしょう。
就職活動は情報戦とも言われていて、どれだけ多くの情報を持っているかで結果は大きく変わります。少しでも情報を多く習得する為には、友人や学校だけでなく、無限に情報が溢れているネットも利用しましょう。
模擬面接を受ける
模擬面接を受ける機会があるのであれば、絶対に挑戦しておきましょう。
面接は慣れが非常に重要で、どれだけ事前準備をしていても緊張などが原因で上手く自分をアピールできないことが多いです。
少しでも面接の雰囲気に慣れる為には、実践を積む必要があります。模擬面接は大学や就職支援の企業(ワンキャリアやキャリアチケット)などで受けられる為、積極的に活用しましょう。
②一般的な面接の流れ
どれだけ対策をしても、実際の面接で失敗すれば採用される可能性はありません。実際の面接で失敗しない為に、一般的な流れを把握しておきましょう。
アルバイトと就職活動の面接は全く異なるので、未だに就職活動の面接経験が無い人は、本記事で流れを確認して下さい。
受付
まずは受付を通ることになるので、そこでのマナーを覚えておきましょう。
10分前に入室(遅れる場合は速やかに連絡)
コートは折り畳んでおく
携帯電話の電源はOFF(マナーモードは×)
面接に来たことを受付の人に伝える
待合室では静かに姿勢を正して待つ
上記の中で注意するべきポイントは、受付の人に面接へ来たことを伝える時の身だしなみや言葉遣いです。
「本日○時に面接のお約束をさせて頂いております、○○と申します。人事ご担当の○○様にお取り次ぎをお願い致します。」
上記のように伝えれば問題ありません。人事の方の名前を知らない場合は、「人事ご担当の方にお取り次ぎをお願い致します。」と伝えれば良いです。
また受付から面接は始まっているので、エレベータの鏡などでネクタイなど身だしなみを整えておきましょう。
面接会場へ入室
面接会場へ入室する際は、下記のマナーを覚えておく必要があります。
- 名前を呼ばれたらドアを3回ノック
- 返事があったら「失礼します」と言って入室
- ドアの方を振り返って閉める(後ろ手で閉めない)
- 大きな声でハキハキと挨拶
- 面接官に促されてからカバンを横に置いて椅子に座る
特に重要なポイントは、挨拶の部分です。大きな声でハキハキと挨拶するだけで、相手の印象を一気に変えることができます。
小さな声でボソボソと話すと印象が非常に悪く不採用になるので、挨拶だけは事前に練習しておいた方が良いでしょう。
自己紹介・自己PR
面接が始まれば、大半の場合は自己紹介や自己PRを最初に行います。
自己紹介や自己PRは面接官に自分をアピールする重要なポイントなので、事前準備で何を話すのかある程度は決めておきましょう。
ここでよくある失敗ですが、自己紹介や自己PRを丸暗記して機械的に話してしまうことがあります。機械的に話していると表情などが強ばり、面接官に良い印象を与えることができません。
丸暗記ではなく伝えることを明確にして、自分の言葉で笑顔で話すことが大切です。
志望動機
自己紹介や自己PRで自分をアピールしたら、次に会社のことを聞かれることが多いです。特に業界や企業の志望動機を聞かれる可能性は非常に高いので、事前に企業研究や業界研究を入念に行なっておく必要があります。
自己紹介や自己PRは自分のことなのでスラスラと話せる人が多いです。しかしながら、志望動機はしっかりと事前準備を行わないと答えることができません。
「なぜ、この業界に入りたいと思ったの?」「なぜ、競合他社より当社が良いの?」などの質問に答えられるように、事前準備は入念に行なっておきましょう。
今までの経験や活かせる能力・スキル
今までの経験や志望する会社で活かせる能力・スキルは必ず聞かれるので、回答を準備しておきましょう。
学生時代にアルバイトやサークルなどに力を入れていて、何もアピールできる経験や活かせる能力・スキルが無いと悩む人は多いですが、ここは無理矢理で良いので見つけましょう。
アルバイト時代にバイトリーダーをした経験や、サークルで幹事をした経験などもマネジメント能力が身についたということで大きな武器になます。仮にリーダー的なポジションをしていなくても、縁の下の力持ちとして組織に貢献したなどをアピールして下さい。
今までの経験や活かせる能力・スキルが無いと答えれば、確実に不採用になります。少しでも武器になると思った経験やスキル・能力は、誇張しても良いので積極的にアピールしましょう。
そもそも日本の就職活動はポテンシャル採用なので、卒業時点で能力やスキルを持っていなくても問題ありません。能力とスキルは就職活動に置いて重要な要因にはならない為、とりあえず何か伝えることを意識して下さい。
今後の展望
最後に今度のキャリアプランなど、将来的なことを質問される可能性が高いです。
「この会社に入って何をしたい?」「将来的にどのような人物になりたい?」「現時点で描いているキャリアプランを教えて」などの質問をされるので、今後の展望についても自分なりに考えておきましょう。
この質問に対して、「ゆっくりしたい」や「プライベートを充実させたい」などのように、仕事を重視していないと判断される回答を行うと不採用になる可能性が高いです。
今後の展望を質問された際は、仕事に対してやる気があると判断されるような回答を用意しておきましょう。
逆質問
最後に逆質問をできる時間があるので、積極的に質問をしましょう。
気になったことや疑問に感じていることなど、何でも良いので質問はした方が良いです。面接官にもよりますが、質問をしないと会社に興味がないと判断される可能性があります。
本当に何も質問が思い浮かばない場合に備えて、事前に質問することを決めておくのも選択肢の1つです。
逆質問をする際は、「調べれば分かること」と「面接の間で既に聞いたこと」は質問をしないでおきましょう。
調べれば分かることとは、ホームページに掲載されている事業内容などです。
質問の内容で就活生のレベルが分かると言っても過言ではないので、何か質問をする際は本当に聞く価値があることなのか考えてから発言することをおすすめします。
③面接官に聞かれる質問例
それでは面接官に聞かれる質問例を複数の場面に分けて紹介していきます。
これから紹介する質問例を全て覚えるのは不可能なので、重要だと感じた部分だけ回答例を覚えておきましょう。
自己紹介・自己PR編
- あなたの強みや長所を教えて下さい
- 自分の長所を発揮した場面を教えて下さい
- あなたの弱みや短所を教えて下さい
- 短所を克服する為に必要だと考えていることを教えて下さい
- 学生時代に頑張ったことを教えて下さい
- 学生時代に出した成果を教えて下さい
- 大学のゼミで学んだことを教えて下さい
- 卒業研究で取り扱う内容教えて下さい
- アルバイトやサークルなど組織での自分の役割を教えて下さい
- リーダーシップを取った経験を教えて下さい
- 成功体験や失敗体験を教えて下さい
- 通っている大学に入った理由を教えて下さい
- 大学の成績について教えて下さい
- あなたを採用するメリットを教えて下さい
会社・業界編
- 当社の強みや弱みを教えて下さい
- 当社の弱みの改善策を教えて下さい
- 当社を志望した理由を教えて下さい
- 当社の事業が今後どのようになるのか教えて下さい
- 当社の印象やイメージを教えて下さい
- 入社後に当社に求めることを教えて下さい
- 当社の理念やビジョンに対しての考えを教えて下さい
- あなたが当社に与える価値を教えて下さい
今後のキャリアプラン編
- 当社に入社してやりたいことを教えて下さい
- どのようなキャリアプランを望んでいるのか教えて下さい
- 入社後に昇進してリーダーの役割などになりたいか教えて下さい
- どのように働きたいのか教えて下さい
- どのような当社を変えていきたいか教えて下さい
よくある変わった質問編
- 新規事業を立案して下さい
- 入社する企業を決断する際のポイント
- 情報感度は高いですか
- 目の前に100万円があったら何にお金を使いますか
- 休みの日は何をして過ごしていますか
- あなたを動物で例えたら何ですか
④好印象な伝え方
面接は対面でのコミュニケーションになるので、伝え方だけで印象を大きく変えることができます。
そこで、面接官に好印象を残す伝え方を4つ解説しました。
結論から話す
これはビジネスで当たり前のことですが、物事は結論から話しましょう。
「結論は○○だと思います。理由としては、○○だからです。実際に○○という事例(根拠)があります。このことから結論は○○と言えると考えました」
上記のように伝えることで、結論の根拠を示して信憑性を高めた状態で伝えたいことをアピールできます。
分かりやすい話し方ができる大学生は非常に好印象で、面接官の記憶にも残すことが可能です。
面接官が分かりやすく理解できるように、結論から話すことを意識しておきましょう。
ハキハキと普段通り速さで話す
声を大きくハキハキと喋れば自信を持っているとアピールできるので、声量は意識しましょう。
また緊張して早口で話す学生も多いですが、相手に話している内容を伝えることができないので注意した方が良いです。
ハキハキとした声量で普段通りの速さで話せば、相手に好印象を与えることができます。話し方は練習する必要があるので、先ほど紹介したように模擬面接を受けることをおすすめします。
会話のキャッチボールを行う
面接官に質問された内容に対して、的確に回答するよう会話のキャッチボールを意識しましょう。
友達と話していても起きることですが、相手の質問に答えている間に話が逸れて、聞かれたことと全く違う回答をしていることは多いです。
会話のキャッチボールができないと面接官は聞きたいことを把握できない為、悪い印象を持つ可能性が非常に高くなります。
質問された内容に的確に答えられるよう、会話のキャッチボールは意識しておきましょう。
アイコンタクトや身振り手振りを入れる
アイコンタクトや身振り手振りは、相手に良い印象を与えることができます。
目を見ないで話している就活生に良い印象を持つ面接官はいないでしょう。また、身振りや手振りがなく、固まって話している人は機械的に見えて、人間性が見えません。
面接官が話を聞きたいと思えるように、アイコンタクトや身振り手振りは行いましょう。
⑤アピールするべきポイント
どれだけ好印象を残す話し方をしても、自分を上手くアピールしなければ採用されることはありません。
面接では自分が会社に入ったことで与えられるメリットを提示する必要があります。
そこで、どのようなことをアピールすれば面接に通る可能性が高くなるのか解説しました。興味がある人は、是非最後までご覧下さい。
リーダーの経験
リーダーとしてチームを引っ張った経験があるなら、是非アピールするべきでしょう。
チームを引っ張ってきた人はマネジメント能力があるとアピールできるので、組織に必要な存在になれると面接官に思って頂けます。
ほとんどの企業は新入社員を数年でリーダーとして成長させて、マネジメントの役割を与えたいと考えている為、リーダーができる人材は就職活動で非常に重宝されるでしょう。
少人数の組織でも良いので、リーダーの経験がある人は積極的にアピールして下さい。
自分で積極的に行動したこと
自分で積極的に行動したことは、何でも良いのでアピールしましょう。
- 資格の習得
- 何か特技を身に付けた
- 会社を立ち上げた
- イベント運営などを行った
学生時代に何かしら自分で積極的に行動をした人は、積極性や主体性があるとアピールできます。
大したことではなくても良いので、何かしら自分で行動したことがあるなら面接官にアピールしましょう。
志望する企業が行っている事業の知識
志望する企業が行っている事業の知識があるなら、積極的にアピールしましょう。
「未経験歓迎」などという文言を求人要項に書いていても、本音は既にある程度の知識を持っていて欲しいと考えている企業が多いです。特にプログラマーやデザイナーなどの技術職を採用する企業は、ある程度の知識を持っていて欲しいと考えている企業が大半になります。
営業職やサービス業など経験が無くても問題ない企業であれば良いですが、技術職などは業界・事業の内容を勉強して、知識があると面接でアピールするようにしましょう。
⑥マイナス印象を与えてしまうNG例
最後に、面接でマイナスの印象を与えてしまうNG例を3つ紹介していきます。
これから紹介する3つのNG例を理解して、面接で印象を悪くしないように意識しましょう。
身だしなみが悪い
身だしなみは第一印象として非常に重要で、面接官の印象を大きく左右します。
- 髪の毛が目に掛かっている
- ネクタイがゆるゆる
- 髪色が明るすぎる
- シャツにシワが多い
- 爪や髭が手入れされていない
- 目やにや寝癖が付いている
上記のような身だしなみのミスは非常に多いですが。面接官の印象が悪くなるので絶対に気を付けておきましょう。
就活生が思っているより面接官は身だしなみを見ているので、会場に入る前にも確認することをおすすめします。
マナー違反
就活マナーの違反が多ければ、面接官の印象が悪くなるのは明白です。
- 言葉遣い悪い
- ノックの回数
- 挨拶ができていない
- 遅刻や早すぎる到着
大学生でも社会人としてのマナーを持っているのは当たり前です。少しでもマナーに関して不安があるなら、ネットで調べておきましょう。
面接でスムーズに会話できない
面接でスムーズに会話ができないと、会社に入ってコミュニケーションを取るのに苦労すると判断される為、採用される可能性は限りなく低くなります。
面接官は就活生が会社に入って一緒に働けるかを見極める為、会話の部分は非常に重要です。
- 質問に対しては的確に答えられない
- 話が長くて何も伝わらない
- 早口で何を言っているのか分からない
上記3つは緊張している大学生に起きる会話のNG例なので、注意しておきましょう。
⑦結論(まとめ)
本記事では、就職活動の面接について徹底解説しました。
就職活動には筆記試験やエントリーシートなど複数の選考がありますが、その中でも多くの人が悩むのは面接です。
どれだけ魅力的なエントリーシートを書くことができても、本番の面接で失敗すれば採用される可能性はありません。
面接について多くのポイントを挙げましたが、特に重要なのは事前準備です。
よくある質問の回答例を用意しているだけで、コミュニケーションを円滑に進めることができます。また、模擬面接を受けておけば、本番でも緊張しないで普段通りに話すことが可能です。
これから就職活動を始める人は、本記事を熟読して面接に控えましょう。
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