産休・育休をしていて、これから職場に復帰しようと考えている人は多いでしょう。
しかしながら、職場に復帰する際に何が必要になるのか把握していない人は多いはずです。
そこで本記事では、産休・育休から復帰する際に必要なことを徹底解説しました。それだけでなく、職場に復帰する際に気を付けることや、やっておくべきことについてもまとめています。
これから産休・育休から復帰して職場で働こうと考えている人は、是非最後までご覧ください。
産休・育休から復帰する際に必要なこと
それでは、産休・育休から復帰する際に必要なことを紹介していきます。
復職することを伝える
まずは上司に復職することを伝えましょう。
その際に、産休・育休でお休みを頂いていたことに対して、感謝を伝えることも大切になります。
産休・育休は誰もが取るべき権利ですが、あなたが抜けた分の業務を担っている人も存在することを理解して、感謝の気持ちを伝えましょう。
職場の人に挨拶する
上司に復職することを伝えて問題が無いようであれば、職場の人に挨拶しましょう。
よくある失敗ですが、仲の良い同僚にだけ復職することを伝える人もいますが、あまりおすすめしません。
あなたが産休・育休で休んだことによる業務の穴埋めは、仲の良い同僚だけが負担しているわけでは無いからです。
職場の全員があなたの産休・育休のために仕事の穴埋めをしてくれたので、あまりコミュニケーションを取る機会が少ない人が相手でも、挨拶した方が良いと言えるでしょう。
どのように働きたいのか伝える
産休・育休から急に以前と同じ働き方をするのも選択肢の1つですが、育児と同時並行する点を考慮すると、最初はパートやアルバイトのように短時間で出勤した方が良いでしょう。
短時間出勤にすることで、ゆっくり体を仕事に慣らすことができるだけでなく、子供にも時間を費やすことができます。
仕事だけでなくプライベート面も考慮して、どのように働いたいのか検討して伝えるようにしましょう。
産休・育休から職場に復帰する際に気を付けること
それでは、産休・育休から職場に復帰する際に気を付けなければいけないポイントを紹介していきます。
これから紹介することを意識することで、少しでも体力的・精神的な負担を減らして仕事をすることが可能です。
仕事に慣れなくても焦らない
職場に復帰して、思うように仕事に慣れなくても、決して焦らないようにしましょう。
産休・育休後は自分が思っている以上に精神的・肉体的に負担が掛かっている状態で、仕事に集中できないのは仕方ありません。
仕事に慣れなくて思うように物事が進まない場合でも、決して焦らないようにしましょう。
まずは少しづつ仕事を体に慣れさせて、徐々に復帰以前の状態に戻せるようにして下さい。焦ると精神的にも負担が大きくなるので、少しづつ成長することが大切になります。
家事を全て1人で担わない
職場に復帰するにも拘らず、家事を全て1人で担うのは絶対に辞めたほうが良いです。
必ず旦那と話し合って、家事を分担するようにしましょう。
家事をするために勤務時間を減らすのであれば問題ありませんが、普通に正社員として働くなら、家事を全てするのは負担が大きすぎます。
仕事と家事・育児を全て1人で担うのは難しいので、旦那と相談して負担を少しでも減らすことが大切です。
家事の負担を減らすことができれば、体力に余裕が生まれて職場でも実力を発揮することができます。
完全復帰にしない
金銭的な部分もあるので一概には言えませんが、復帰していきなり正社員と同じような働き方をするのはおすすめしません。
家事・育児に慣れていない状態で完全復帰するのは、非常に負担が大きくなってしまいます。
最初は完全復帰にしないで、平日の昼間までなど短時間勤務にした方が良いでしょう。
もし完全復帰をしてしまうと、途中で辛くなっても勤務時間を変えて欲しいと言い辛くなります。慣れるまでは短時間勤務で、徐々に仕事と家事・育児の両立に慣れたら完全復帰して下さい。
頼れる人を用意しておく
職場に復帰すると、仕事や家事・育児など何かしらの部分で不安や悩みを抱えてしまうはずです。
そのため、職場復帰する前に頼れる人を用意しておくことをおすすめします。
例えば家事・育児で悩んだ場合は、同じワーキングマザーの友達に相談できるようにしておくなど。もし自分の時間を確保したいのであれば、家族に子供を預けられる状態にしておくのもおすすめです。
悪口を言われたら辞める
現在は産休・育休に対して理解を示している企業が増えていますが、未だに理解をしていない企業もあります。また企業だけでなく、個人的に理解を示していない人も少なくありません。
しかしながら、そのような職場で働き続けると、子供に万が一の事態があったとしても休んだりするのが難しいです。仮に休みを貰えたとしても、嫌悪感を示される可能性もあるでしょう。
もし産休・育休から復帰して悪口などを言われるようなことがあれば、すぐに職場を辞めることをおすすめします。
必要な書類を把握しておく
産休・育休から復帰する際には、所定の書類を提出しなければいけません。
必要な書類に関しては会社によって異なるので、事前に上司などに確認しておくことをおすすめします。
書類の準備なども考慮すると、復帰を希望する時期の1ヶ月前には上司に打診しておいた方が良いでしょう。
産休・育休から復帰する際にやっておくべきこと
それでは、産休・育休から復帰する際にやっておくべきことを紹介しておきます。
これから紹介することを実践しておけば、職場に復帰しても十分に仕事に集中することが可能です。
同僚に相談する
産休・育休から復帰する際は、仲の良い同僚に相談することをおすすめします。
仲の良い同僚であれば、現状の会社の状態を把握することが可能です。
例えば、繁忙期に復帰すると復帰してすぐに仕事に集中しなければいけません。その場合は、育児などに時間を割くのが難しくなる可能性もあります。
しっかりと同僚に復帰することを相談して、会社の状況を把握しながら、復帰するタイミングを見計らった方が良いでしょう。
ブランクを減らすために準備する
ブランクを減らすために少しでも準備しておくことで、産休・育休前の感覚を取り戻すことができます。
産休・育休から復帰して、なかなか思うように仕事を進めることができず悩んでいる人は非常に多いです。家事・育児で疲弊しているだけでなく、仕事も上手くできず最終的には辞めてしまう人や精神的にダメージを負う人も少なくありません。
例えば、事務の作業をしている人は、自宅のパソコンでエクセルやワードを触っておくのも良いでしょう。
少しでも仕事のブランクを取り戻すために、復帰前に何かしらの準備をしておくことをおすすめします。
復職後に家庭も支えられるようにする
復職後に仕事に時間を多く奪われて、なかなか家庭を支えることができない状態になってしまう女性は多いです。
もちろん女性だけで家庭を支えるわけではありませんが、復職前より明らかに家庭を疎かにしていると、旦那とトラブルに発展する可能性もあります。
もし復職するとしても、今まで通り家庭を支えられるように対策をしておきましょう。
例えば、仕事に慣れるまでは勤務時間を短くするのも良いでしょう。事前に旦那さんに復職の許可を貰い、家事の分担を約束するのも選択肢の1つです。
子供のためにも、家庭に影響が出ないように復職する前に家庭を支えられる状態にして下さい。
職場に復帰しない方が良い場合
最後に、職場に復帰しない方が良い場合も紹介しておきます。
自分の希望する条件で働けない
自分が希望する条件で働くのが難しい場合は、復帰せずに転職することをおすすめします。
給料面などはブランクがあるので少なくても仕方ありませんが、勤務時間などは柔軟に対応してくれる企業に入社した方が良いです。
これから子供を育てていく上で、自分が必要だと感じる条件で働けないのであれば、将来のことを考えて転職した方が良いと言えるでしょう。
体力的・精神的に疲弊している
出産や育児で体力的・精神的に疲弊している状態で仕事に戻っても、思うように働くことができず、ストレスも溜まるのでおすすめしません。
しっかりと働くことができる状態になるまでは、産休・育休を取っておいた方が良いでしょう。
もちろん収入面で生活に影響が出るのであれば無理して働くのも選択肢の1つですが、必要最低限の時間しか働かないなど工夫することをおすすめします。
家事・育児が上手くいっていない
家事・育児が上手くいっていない場合は、仕事に集中できないので復帰しても職場に迷惑が掛かるだけです。
まずは家事・育児がある程度落ち着かせてから仕事に復帰することをおすすめします。
また、家事・育児を完全に落ち着かせるのは難しいので、旦那にも作業を分担してもらって、自分の負担を少しでも減らすようにしましょう。
職場が産休・育休に理解していない
職場が産休・育休に理解していない場合は、復帰しても嫌がらせなどを受ける可能性があるので、辞めて転職することをおすすめします。
実際に、産休・育休を取って復帰してから同僚の態度が変わって転職したという人は珍しくありません。
しっかりと産休・育休に理解を示している会社で、これから子供に何かあっても家庭を優先させてくれる職場で働くことをおすすめします。
まとめ
本記事では、産休・育休から復帰する際に必要なこと、職場に復帰する際に気を付けることや、やっておくべきことについて解説しました。
日本の企業は少しづつ産休・育休に理解を示していますが、未だに嫌悪感を示される場合もあります。
そのため、産休・育休を取ることに不安を感じる人や、復帰する際に不安を感じる人も珍しくありません。
もし企業が少しでも産休・育休に対して不信感を抱いているようであれば、転職を視野に入れることをおすすめします。理解を示しくれている企業であれば、上司に相談して復帰を打診しましょう。