「地方に移住すると働く場所がないのでは?」
「地方でどのような仕事をすれば良いか分からない」
地方移住では、仕事関連で不安に感じる方もいるでしょう。
地方の仕事について詳しく知らないと、都会と比べて種類が少なく感じがちですが、地方では都会にはない魅力的な仕事も多数あるのです。
本記事では、地方に住みながらできる仕事や業種を徹底解説します。
これから就職・転職する人の中で、地方公務員として働きたいと考えている人は多いでしょう。 しかしながら、地方公務員として働くメリット・デメリットをしっかりと把握できていない人も多いはずです。 そこで本記事では、地方公務員として働[…]
地方で就くことのできる仕事や業種を把握しよう
地方では働く場所が少ないというイメージを持っている方もいますが、地方で就くことのできる仕事や業種は多数あります。
「自営型」「雇用型」「業務委託」など形態別に解説しますので、参考にしてみてください。
地方で働ける自営型の仕事3選
自営型は、「個人が経営する仕事」を指します。
自営型の仕事の魅力は、個人の裁量で仕事内容や働き方を決められることです。
ライフスタイルに合わせて働きたい方におすすめです。
地方ではどのような自営型の仕事があるか、詳しく見ていきましょう。
一次産業
地方では、一次産業に従事して生計を立てる人もいます。
地方での一次産業としては、農業、漁業、畜産業、林業などがあります。
一次産業は人手不足になりやすく、自治体が支援したり、積極的な募集をかけているケースもあります。
研修を設けている自治体もあるので、初めての方でも一次産業に従事することは可能です。
「地方の豊かな自然に触れたい」「新たな産業にチャレンジしたい」という方におすすめです。
体力的な負担はあるものの、地方ならではの良さを感じられる仕事です。
独立・起業
地方移住を機に、独立・起業する方もいます。
地方では物件やテナントなどを安く手に入れられるのです。
安い物件を購入してリノベーションすれば、初期費用を抑えられます。
たとえば、「カフェ」「民宿」「お菓子・パン屋さん」などが例としてあげられます。
都会には競合店が多くて難しいサービス業であっても、地方では需要があるケースもあるのです。
起業支援を行っている自治体もあるので、相談してみましょう。
ただし、地方で独立・起業する際は、ニーズがあるかを見極める必要があります。
独立・起業の希望がある方は、地方でチャンスをつかめる可能性があるでしょう。
事業継承
地方では事業継承という形で働く方もいます。
地方では、少子高齢化の影響により後継者不足が問題となっており、事業を継続できない業者が多いのです。
事業の後継者を積極的に募集している自治体もあります。
独立・起業は一から立ち上げが必要なのでハードルが高いですが、事業継承であれば経営ノウハウを引き継ぐことも可能です。
経営方針を引き継ぎつつも、新たに事業を展開していくことで、よりやりがいのある仕事ができます。
事業継承は、後継者不足が問題となっている地方ならではの働き方です。
地方でおすすめの雇用型の仕事6選
雇用型は、会社員同様雇われる形式の働き方です。
雇用形態は正社員・派遣・パート・アルバイトなど様々なので、ライフスタイルや希望に合わせて選べます。
地方と都会では、需要のある仕事内容が異なります。
詳しく見ていきましょう。
地元企業
地方では地元企業に就職するのが最も多いです。
とくに、今まで経験のある仕事内容に近い企業に就職するのが働きやすいです。
都会には有名な大企業が多数ありますが、地方では中小企業が多い傾向にあります。
全国的に知られていない中小企業であっても、地方では評価されている企業は多数あります。
ただし、定期的に求人を出さない中小企業も多いので、チャンスをつかむには適宜チェックすることが大切です。
なお、住宅支援を積極的に行うなど、移住者の就職をサポートしている企業もあります。
地方へ移住する際は、地元企業をチェックしてみましょう。
地域おこし協力隊
地域おこし協力隊は、地方に一定期間移住する中で地域貢献し、報酬として協力金を受け取る仕組みです。
最長3年という期間限定の仕事ではありますが、地域の活性化に貢献できるのでやりがいがあります。
また、地域おこし協力隊は、地域への定着も目的の一つとしています。
地域おこし協力隊の任務期間が終了した後は、独立・企業したり、地元企業へ就職したりと様々な働き方があります。
町おこしに興味のある方や期間限定で働きたい方は、地域おこし協力隊を検討してみるのが良いでしょう。
医療・介護
地方では、医療・介護、福祉関連の仕事の需要が高いです。
とくに、資格を持っている方は就職に有利になります。
長期間移住して働く希望がある場合は、ヘルパーなどの資格取得にチャレンジするのも手段です。
体力的な負担も大きいですが、地域に求められ、やりがいを感じられる仕事です。
サービス業
地方では、様々なサービス業が展開しています。
飲食店やホテル、観光産業などのサービス業から、興味のある業種を選べます。
「地域の食材をふんだんに扱う飲食店で働く」「観光産業に関与し、地元の良さを伝える」など様々な魅力があります。
また、リゾートバイトなどが期間限定で募集されることもあり、貴重な経験になります。
地方では都会にはない独特なサービス業に関与できる可能性があるでしょう。
派遣・アルバイト
地方への移住をきっかけに、派遣・アルバイトという雇用形態で働く方もいます。
ライフスタイルに合わせてゆっくり過ごしたいというのは、地方移住の目的の1つになり得るのです。
たとえば、「都会での生活に疲れてしまった」「地方で趣味の山登りに没頭したい」など、プライベートを重視する例は多いです。
地元とのつながりが増えれば、自ずとやりたいことが見つかることもあります。
雇用形態に縛られないことで、より生活が充実するでしょう。
リモートワーク
新たな雇用形態として、リモートワークも普及しています。
リモートワークでは、インターネットを利用するケースが多いです。
在宅で完結する仕事もあり、時間と場所に縛られずに働けます。
なお、都会の企業に所属しつつ、地方でリモートワークを行えるケースもあります。
新型コロナウイルス感染症の影響で、リモートワークを推奨する企業も増えているのです。
地方への移住を機に、新たな働き方を検討するのも手段です。
地方でメジャーな業務委託の仕事2選
業務委託は、会社に雇われずにフリーランスとして仕事を請け負います。
新型コロナウイルス感染症の影響でオフィスを縮小し、業務委託を利用する企業も増えているのです。
クラウドソーシングを利用したり、地方の人脈を活かして仕事を請け負うことも可能です。
地方でよくある業務委託について詳しく見ていきましょう。
自伐型林業
自伐型林業は、山林を購入もしくは山主から山を借り、木材の伐採作業や販売などを行う仕事です。
都会ではほとんどないですが、地方ではメジャーな仕事の1つです。
未経験の方でもできるので、雇用創出につながると期待されています。
初期費用は数百万円かかりますが、継続して高収入を得られます。
インターネット経由の仕事
業務委託はインターネット経由の仕事が多いです。
インターネット経由の仕事は時と場所を選ばずにできるのが特徴です。
たとえば、地方では以下のような仕事が可能です。
- ホームページ作成
- ライター
- 翻訳家
- デザイナー
- プログラマー
- YouTuber
地方では中小企業も多く、ホームページやデザインなどが整っていないケースもあるので、ホームページ作成やデザイナーも需要があります。
また、プログラミングスクールに通うなどの自己投資をし、プログラマーとして独立する方もいます。
地方へ移住しても、インターネット経由であれば、仕事の選択肢が広がるでしょう。
地方では複業で生計を立てるのも手段
地方では複数の仕事を請け負う複業で生形を立てる人もいます。
都会と比較し地方では時間に縛られない働き方が多いので、複数の仕事に携われるのです。
たとえば、「農業と自伐型林業を並行して行う」「起業しつつアルバイトを行う」などが挙げられます。
地方へ移住して人脈ができれば、仕事を依頼されるケースもあります。
地方では働き方に多様性があり、複数の仕事を請け負えるのが魅力です。
地方移住のメリット
地方に移住することで、生活費が大幅に下がったり、通勤のストレスから解放されるなどのメリットを感じられます。
地方移住に迷っている方は、参考にしてみてください。
生活費を抑えられる
地方移住では、生活費を抑えられるのが魅力です。
というのも、都会と田舎では物価が異なるので、必要な生活費に大きな差が生じるのです。
地域によっても異なりますが、移住により家賃などを含め、数万円生活費を抑えられるケースもあります。
なお、農業などの一次産業に携わっている場合は、自給自足にもなります。
地方移住では、コストをかけずに生活できる可能性が高いでしょう。
通勤のストレスから解消される
地方では通勤ラッシュなど、通勤のストレスから解消されるのが魅力です。
都会で満員電車の中で通勤していた方も、地方では自家用車での移動がメインになるケースが多いのです。
「電車の時間を気にする必要がなくなった」「時間を気にせずに生活できるようになった」など満足する方も多くいます。
地方への移住により、時間の流れが変わる可能性があるでしょう。
移住支援を受けられる
地域によっても異なりますが、地方移住の際、移住支援を受けられる可能性があります。
とくに、人手不足に悩む自治体は、移住を積極的に支援しています。
たとえば、以下のような支援があります。
- 移住支援金の支給
- 企業支援金の支給
- お試し移住制度の適用
移住を検討する際は、自治体の支援についてもチェックしてみましょう。
地方移住のデメリット
地方移住にはメリットがある反面、デメリットもあります。
都会から地方に移住することで、生活に不便を感じたり、希望の仕事が見つからないケースもあるのです。
移住前にデメリットについてもチェックしておきましょう。
仕事の種類が少ないと感じる
地方では都会と比較し、仕事の種類が少ないと感じる可能性があります。
というのも、都会には企業が多数あるので、求人数や種類は圧倒的に多いのです。
「大企業が少なくて不満」「最新のショップがほとんどない」など、とくに若者は不満に感じがちです。
とはいえ、地方でしかできない仕事も多数あります。
地方ならではの良さを発見するのも楽しみの1つでしょう。
生活が不便に感じる
都会から地方に移住すると、生活が不便に感じる可能性があります。
というのも、地方では、交通機関やスーパー、飲食店、医療機関、子供の教育施設など生活に必要な施設が不足しているケースが多いのです。
「バスや電車が少なく身動きがとれない」「医療機関が少なくて不安」「近くにスーパーがない」などと悩みがちです。
地方へ移住する際は、生活環境も確認しておきましょう。
まとめ
地方では都会にはない様々な仕事があります。
視野を広げて幅広い選択肢の中から自分に合う仕事を選ぶのがおすすめです。
都会とは異なり、大企業などの数は少ないものの、大自然に触れ合えたり時間に縛られずに生活できるケースもあるのです。
地方では都会とは異なる魅力的な生活が可能です。
地方で理想の暮らしを実現しましょう。