ダブルワークについて知っておきたい保険や税金に関する注意点

必要な収入は各家庭の事情や自分の状況によって違ってくるでしょう。収入は生活費と交際費や趣味への費用などに分けられ、もし本収入だけで足りない場合は他の方法で稼ぐことも考えます。今では副業などを許可している企業も多いので、働き方にもいろいろありますが、その中で収入を確保するためにダブルワークを考える方もいるでしょう。

ただ「ダブルワークのメリットやデメリット」「成功するための秘訣」と言う点について考える人もいるでしょう。この内容について紹介しましょう。

こちらもオススメ

副業を始めたいと考えているけれど、 「副業のメリット・デメリットを知りたい」「副業の準備ってどうすればいいの?」 と疑問に感じていませんか? この記事を読めば、副業のメリット・デメリット、注意点を知った上で、今す[…]

sub-job

ダブルワークとは?

w-work_1

そもそも「ダブルワークとは?」と疑問を感じる人もいるでしょう。ダブルワークは名前の通り、2つの仕事を掛け持ちすることです。今は仕事を1つだけ行うという方法ではなく2つ掛け持ちをして収入を得ている人も多いです。

例えば、朝から夕方は飲食店やオフィスで働き、夜は塾の講師や家庭教師をするなら、1日の収入も増やすことができます。ダブルワークを行うことで収入を増やすことができますが、どちらも本業ではなく、アルバイトやパート、フリーランス、非正規雇用として働いているのが一般的です。ダブルワークはどの特性から副業や兼業と言われることもありますが、その違いについて簡単に解説しましょう。

副業とダブルワークの違いとは?

副業はダブルワークと捉える人もいますが、内容としては違いがあります。副業は企業などに勤めている正社員が休日などの空き時間を使って別の仕事を行うことがを言います。つまり、正規雇用されている方が、隙間時間を用いて収入を得る方法が副業というわけです。

ダブルワークは本業や正規雇用ではない人が仕事を掛け持ちすることになるため、内容は似ていても意味は違います。ダブルワークと副業の違いを知っておき、自分はどちらに当てはまるのか考えてください。

兼業とダブルワークの違い

兼業もダブルワークと同じ扱いで使用されることがありますが、意味は異なります。兼業は2つ以上の仕事を持っていることを意味しているため、人によっては3、4つ仕事を行っている人もいます。一方、ダブルワークは2つの仕事を掛け持ちしていることなので、それ以上の仕事はありません。

また、兼業の場合は複数の仕事にかける労力が同じくらいの際に使用することが多いです。例えば、1つ目の仕事を午前中に行い、2つ目を午後の時間に行うなら、労力は一緒なので兼業と言う方もいます。ダブルワークの場合は片方がの仕事が偏っていることがあるため、この場合は兼業とは言いません。

このように兼業とダブルワークは意味が似ている部分がありますが、厳密に考えてみると違いがあることを認識しておきましょう。

ダブルワークのメリットとは

w-work_2

「ダブルワークを行う際のメリットは何か?」と考える人もいるでしょう。ダブルワークを行うことは普通に仕事を行うよりもメリットがあります。メリットを知ることで今計画している人は前向きに検討することができるでしょう。以下をご覧ください。

収入アップの期待を持てる

ダブルワークを行うなら、収入アップの期待を持つことが可能です。2つの仕事を掛け持ちして働くため、1つの仕事のみで働くよりも収入が高くなるはずです。1つの仕事だと働ける時間に限りがあり、たくさん働いてお金を稼ぎたくても、シフトなどの関係で長時間の労働が行えないこともあります。

その場合は働く時間が短いため、収入は自分が思っているほど稼げない場合もあるでしょう。しかし、ダブルワークであれば仕事を2つ行うため、空いている時間帯に別の仕事を割り当てることで収入を補填することにも利用できます。

例えば、1つの仕事は午前のみしか働けない場合、もう1つの仕事を行うことで夕方まで働いて収入を確保することができます。または夜勤の仕事をして終わった後に午前の仕事を引き続き行って収入をアップさせることもできるでしょう。ダブルワークを行うなら今よりも収入をアップさせて貯金や生活費の足しとすることが可能です。

自分のスケジュールに合わせて働くことができる

ダブルワークは自分のスケジュールに合わせて働くことができます。2つの仕事を掛け持ちしますが、行う仕事は正社員ではなく派遣やアルバイトの立場なので、仕事時間に融通を持たせることが可能です。例えば、2つの仕事をしていて朝から夜まで働いていて、午後からは用事で仕事ができない場合、午前の仕事だけ行う行い、午後の仕事は休みことができます。

また、正社員の場合は平日に休むことが難しいことも多いですが、ダブルワークであれば勤務する日程を調整しやすいため3~5連休ということできます。自分が資格の取得を行うために一定期間仕事時間を減らしたい場合、またどこかに旅行などに行く場合なども調整可能です。自分のスケジュールに合わせて調整しながら収入も確保しやすいため、ダブルワークを考えてみましょう。

新しい知識やスキルの獲得も行える

ダブルワークを行うなら、新しい知識やスキルを獲得することも可能です。2つの仕事を行うときは同じ職種を選ぶこともできますが、異なる職種になることが多いです。同じ職種だと勤務時間や日数への調整が難しいことがあるため、職種は別々にした方が収入アップやスケジュールへの調整がしやすいです。

職種が違うと覚えることも増えるため大変な部分もありますが、広い範囲で知識やスキルを身に付けられます。例えば、オフィス関連の仕事と接客業の仕事の2つを行うなら、パソコンやツールなどの知識を得られながら、接客業で対人関係へのスキルを向上させることも可能です。

仕事から得られる知識やスキルは実体験になるため、今後の自分のキャリア形成として役に立つことも考えられます。スキルや知識を得たい人はダブルワークでの取得も考えてみましょう。

新しい人間関係も築きやすくなる

ダブルワークを行うなら新しい人間関係も築きやすくなります。働く場所が2つになることで出会う人も2倍になり、いろいろな人に出会うことができます。それぞれの職場で良い人間関係を築くことができれば、新しい仕事を紹介してもらったり、親睦を深めて共に時間を過ごすことができたりと、いろいろなメリットを得られることもあるでしょう。

また、人間関係を構築する際のスキルや接し方なども学ぶことができるため、自分の成長を期待することもできます。1つの仕事場では人間関係の場も限られてきますが、2つの職場によって交友関係も広げられるでしょう。

ある程度の危機管理を行える

ダブルワークを行うことで、危機管理を行うことも可能です。自分が働いている職場も業績が悪くなれば解雇されることがあります。その場合は正社員ではなく、派遣社員やアルバイトなどの非正規社員から行われるため、失業してしまう可能性があります。

もし、1つの職場のみであれば失業してしまうと収入源が無くなってしまうため、生活が苦しくなってしまうこともあるでしょう。しかし、ダブルワークを行っているなら、1つの職場が無くなっても、もう1つの職場で収入を確保できているので、全ての収入が無くなるわけではありません。

働きながら再度求人を見ながら仕事先を探すことができるので、精神的にも余裕を持つこともできるでしょう。1つの職場だけで不安な方は危機管理としてダブルワークを考えてみることができます。

ダブルワークのデメリットとは?

w-work_3

ダブルワークを行うことにはメリットがありますが、デメリットもあることを覚えておくべきです。デメリットを確認しておくことで自分に合う働き方なのか判断することができます。ダブルワークを行う際のデメリットは以下のようになっています。

休みを取るのが難しい

ダブルワークを行うなら、休みを取ることが難しいこともあります。ダブルワークは仕事を2つ掛け持ちするため、労働する日数や時間が長くなります。しっかりスケジュール調整できるなら、適度に休みを入れることもできますが、何日も仕事が続いたり長時間労働になったりすると体力が回復できず、体の調子が悪くなることも考えられるでしょう。

また、仕事場によっては重労働であり、大きく体力が削られることもあります。仕事の負荷が大きく休みが取れない場合もストレスが溜まって体を壊す原因になるため、自分の体力調整もしっかり行えるようにしましょう。

仕事の調整が難しいことも

ダブルワークを行うなら、仕事の調整が難しくなることも考えられます。ダブルワークは2つの仕事を掛け持ちするため、それぞれの仕事時間が被らないようにするなど、しっかり調整する必要があります。もし、スケジュールがうまく行えず仕事時間が被ってしまったなら、片方の職場に迷惑をかけてしまうことになるでしょう。

また、仕事以外に専門学校や大学に通っているなら、学業にも支障が出てしまうことがあります。自分で管理するものが増えるほど、調整をしっかり行えないと自分だけでなく相手にも迷惑がかかるため、昼と夜を完全に分けられる職種を選ぶなど、工夫するようにしてください。

心身への負担が大きい

ダブルワークは心身への負担が大きくなることも明記しておくべきです。例えば、1つの仕事だと作業も覚えやすいですが、2つ行うと覚えることも2倍に増えるため、ストレスの負荷も大きくなります。また、人間関係などので点でどちらも複雑な状態になるなら、両方に気を使うことになるため、心身への負担も増えるでしょう。

ダブルワークを行うなら収入を増やすこともできますが、負担やリスクも増える可能性があるため、ある程度軽減するために職場の状況やストレスの少ない仕事を選ぶようにしましょう。

ダブルワークをする点で税金のポイントとは?

w-work_4

ダブルワークを行うなら、税金という点も考えておくことが大事です。ダブルワークをして収入が増えるなら税金への支払い負担も生じます。そのため、ダブルワークを行う際にどのような点に注意しておくべきなのか把握しておくことは大事です。以下の点を確認しておきましょう。

所得税と住民税の支払い

ダブルワークを行って収入が増えたなら、所得税と住民税の支払いも増えます。雇用されている場合はその勤務先から年末調整を依頼されるため、税金の精算を行うことが可能です。ただ、年末調整は1箇所でしか行えないため、ダブルワークの場合は収入が多い方で行うことになるでしょう。その場合はもう片方の年間所得が20万円以下であれば、確定申告をする必要がありません。

ただ、片方の所得が20万円を超える場合は確定申告をしなければ脱税になってしまうため、後で追徴などによってさらに税金負担が増してしまうこともあります。またダブルワークで雇用という形ではない場合は自分で確定申告をしなくてはいけないため、忘れないようにしましょう。

社会保険について

ダブルワークはある条件を満たしている場合は加入する必要があります。それは

  • 1年以上の雇用契約期間の見込み
  • 週の所定労働時間が通常の3/4以上
  • 週の所定労働時間が20時間以上で月8.8万円以上になる
  • 学生ではない

という点です。

もし、両方の職場で上記の条件を満たすようであれば、どちらでも社会保険の加入をしなくてはなりません。両方の場合は保険料の按分をしてもらうために、どちらかに届出を出す必要もあります。この点も考えてダブルワークを行いましょう。

ダブルワークを行うべきか考えてみよう

ダブルワークを行うなら収入が増えたり新たな知識やスキルを得たりできるなど、いろいろなメリットがあります。一方、体の負担が増すことやスケジュールの調整が難しいなどデメリットもあるため、それぞれしっかり考える必要があります。

また、税金の支払いについても一定の金額に達することで、確定申告や社会保険への加入が必要になります。重要な点を明記してダブルワークを行うようにしましょう。

ダブルワークについて知っておきたい保険や税金に関する注意点
最新情報をチェックしよう!