「マイナンバーカードの取得で生活は変わる?」
「マイナンバーカードでどのようなことができる?」
現時点ではマイナンバーカードはそれほど普及していないものの、少なからず興味を持っている方は多いです。
マイナンバーカードを取得すると、「身分証明書として利用できる」「各種手続きをスムーズに行える」など様々なメリットがあります。
一方で、マイナンバーカードを利用する際は、セキュリティ面や個人情報の管理が必要です。
今回はマイナンバーカードのメリット・注意点、申請方法などについて解説しますので、参考にしてみてください。
マイナンバーカードとは?
マイナンバーカードは、以下の情報が記載されたカードです。
- 氏名
- 住所
- 生年月日
- 性別
- マイナンバー
- 顔写真
マイナンバーカードにはICチップが埋め込まれており、 「身分証明書にする」「住民票の取得などの手続きを行う」など様々な活用方法があります。
とくに、運転免許証などの身分証明書がない方に有用です。
ただし、マイナンバーカードには個人情報が詰まっているので、取り扱いに注意しましょう。
マイナンバーカードと通知カードは異なる?
マイナンバーカードと通知カードの違いを把握できていない方も多いです。
通知カードは、マイナンバー制度がスタートした段階で郵送されました。
マイナンバーは通知カードにも記載されていますが、マイナンバー同様の機能は利用できません。
マイナンバーカード発行の際の情報確認などに使用し、発行後は返納する仕組みとなっています。
マイナンバーカード取得のメリット
マイナンバーカードには様々なメリットがあり、取得により便利さを感じる方が多いです。
身分証として利用できますし、コンビニエンスストアで証明書発行をすることも可能です。
マイナンバーカード取得のメリットについて解説しますので、ぜひ、参考にしてみてください。
身分証明書として利用できる
マイナンバーカードは、身分証明書として利用できます。
マイナンバーカードには、身分証明書として必要な情報が記載されています。
運転免許証を持っていない方にとっては、非常に便利なアイテムです。
マイナンバーカードの発行は無料なので、身分証明書を持っていない方は、手軽に取得してみると良いでしょう。
オンライン確定申告が可能
マイナンバーカードを取得していれば、オンライン確定申告が可能です。
自宅からオンラインで確定申告を行うには、税務署のe-Taxに利用登録します。
税務署の窓口に出向く手間を省けるのは、大きなメリットと言えるでしょう。
平日に休みを取れない方にもおすすめです。
毎年確定申告が必要な方は、マイナンバーカードでのe-Tax利用を検討してみましょう。
コンビニエンスストアでの証明書発行が可能
マイナンバーカードを発行すると、コンビニエンスストアでの証明書発行が可能となります。
たとえば、以下のような公的証明書を発行できます。
- 住民票
- 印鑑登録証明書
通常、公的証明書を役所で発行する場合は、平日に対応する必要がありますが、なかなか時間を確保できない方もいるでしょう。
コンビニエンスストアであれば、夜間帯や土日祝日でも利用できます。
なお、対応していないコンビニエンスストアもあるので、あらかじめ利用可否を確認しておきましょう。
健康保険証として利用できる
マイナンバーカードは、健康保険証として利用できます。
健康保険証は、切り替え段階などに利用できないケースもあり、不便に感じている方もいるでしょう。
たとえば、「転職中で健康保険証の発行が間に合っていない」などの状況もあります。
マイナンバーカードであれば、いつでも健康保険証として機能するので安心です。
また、マイナンバーカードを健康保険証とすると、お薬手帳としても利用できます。
各医療機関の処方薬を一元管理できるので、飲み合わせなどの対策にもなります。
今後より普及する可能性があるでしょう。
マイナポータルを利用できる
マイナンバーカードを取得すると、マイナポータルを利用できます。
マイナポータルとは、行政サービスをオンラインで受けられる便利なサービスです。
たとえば、子育てや介護に関連するサービスのオンライン申請に利用できます。
- 保育所への申し込み
- 介護認定の申請
- 税金の決済…など
各種手続きの手間を省きたい方は、マイナンバーカードを通したマイナポータルの利用を検討してみると良いでしょう。
マイナポイントがたまる
マイナンバーカードを取得すると、マイナポイントを貯めることができます。
マイナポイントとは、キャッシュレス決済によりポイント還元を受けられるシステムです。
ポイント還元率は高いので、非常にお得です。
お得なキャンペーンが実施されることもあるので、適宜情報を確認しておきましょう。
投資手続きがスムーズ
投資する際は、以下のような場面でマイナンバーカードの提出が必要となっています。
- 口座開設
- 住所・氏名の変更
- 配当金の受け取り
マイナンバーカードを保有していれば1枚で手続きが完了しますが、保有していない場合は、マイナンバーを確認できる住民票と本人確認書類が必要です
必要書類を減らしスムーズに手続きを進めるためにも、マイナンバーカードは便利です。
マイナンバーカードの注意点を把握しよう
マイナンバーカードには様々なメリットがありますが、「有効期限がある」「個人情報の管理が大変」などの注意もあります。
マイナンバーカードを取得する際は、メリット・注意点を総合的に検討することが大切です。
マイナンバーカードの注意点を見ていきましょう。
有効期限がある
マイナンバーカードには有効期限が設定されています。
有効期限は以下のようになっています。
- 20歳未満:5回目の誕生日まで
- 20歳以上:10回目の誕生日まで
期限が切れると、マイナンバーカードの機能を利用することができません。
更新手続きの手間はかからないので、更新を忘れないようにしましょう。
セキュリティ面の管理が必要
マイナンバーカードを利用する際、セキュリティ面を気にする方もいるでしょう。
マイナンバーカードが普及するにつれ、なりすましなどのトラブルも発生しやすくなるので注意が必要です。
たとえば、以下のような事例が考えられます。
- 口座番号・暗証番号の聞き出し
- キャッシュカード関連の詐欺被害
- 個人情報の悪用
マイナンバーカードを利用した詐欺が発生する可能性があるので、あらかじめ対策が必要です。
通常、正式な機関により、口座番号や暗証番号の開示を依頼されるケースはありません。
また、金銭の要求、ATM操作の要求、キャッシュカードの預かりなども一切行われません。
疑問に感じたことがある場合は、詐欺の可能性を念頭に、確認することが大切です。
個人情報の管理が難しい
政府は、マイナンバーカードを個人口座と紐付ける方針で検討しています。
個人口座と紐付けることで、給付金などの支給が必要になったときも、スムーズなのです。
ただし、マイナンバーカードに個人情報が集結することになります。
「マイナンバーカードを紛失した」「外部にマイナンバーが漏れてしまった」などにより、トラブルが発生するケースもあります。
マイナンバーは生涯変更されない予定なので、詐欺被害にあわないよう、個人情報の管理に厳重な注意が必要です。
銀行口座との連携が義務化される可能性がある
将来的に、マイナンバーカードと銀行口座との連携が義務化される可能性があります。
銀行口座との連携により、資産を知られるので、デメリットに感じる方もいるでしょう。
もちろん、災害時の給付などはスムーズですが、個人情報を管理されるのはネックになります。
マイナンバーカードの申請方法を把握しよう
マイナンバーカードには、「身分証明書として利用できる」「公的手続きをスムーズに進められる」「マイナポイントがたまる」など様々なメリットがあり、興味を持っている方もいるでしょう。
マイナンバーカードは無料で簡単に発行できるので便利です。
申請方法は複数あり、利用しやすい方法を選択できます。
マイナンバーカードをスムーズに発行できるよう、あらかじめ 申請方法を把握しておきましょう。
郵送による申請
郵送で申請する場合は、「個人番号カード交付申請書」を使用します。
個人番号カード交付申請書は、ホームページ上でダウンロードすることも可能です。
必要事項を記載し、顔写真を貼り付け、押印して提出します。
パソコンによる申請
パソコンにより申請する場合は、顔写真の提出や必要事項の入力などをウェブ上で行います。
直近6か月以内の顔写真のデータを持っている場合は、スムーズです。
スマートフォンによる申請
スマートフォンで申請する場合、顔写真の提出や必要事項の入力などをスマートフォン上で行います。
顔写真は直近6か月以内にスマートフォンで撮影したものを利用できるので便利です。
証明写真機による申請
マイナンバーカードは、証明写真機を利用して申請することも可能です。
「個人番号カード申請」という項目をタップして、交付申請書のQRコードを読み取り、必要な手続きを進めます。
証明写真機を利用すると、きれいな顔写真が撮れます。
顔写真にこだわりたい方は、証明写真機の利用を検討してみましょう。
お得なマイナポイントはどのように利用する?
お得なマイナポイントを利用するには、別途手続きが必要です。
キャッシュレス決済を行う方は、マイナポイントで還元されるのでお得です。
マイナポイントの利用方法をチェックしてみましょう。
マイナンバーカードを発行する
マイナポイントの利用には、マイナンバーカードの発行が必須となります。
マイナンバーカードの取得までには、申請後1ヶ月程度かかるので、早めに手続きすることをおすすめします。
マイキーIDを取得する
マイナンバーカードを発行したら、「マイキーID」を取得します。
マイキーIDの取得は数分で完了します。
マイナポイント利用申し込みを行う
マイナンバーカード、マイキーIDの準備が完了したら、利用する決済方法を選択します。
キャッシュレス決済を利用することで、ポイント還元を受けられます。
決済時は、マイナンバーカードの利用は必要ありません。
キャンペーン情報も適宜チェックしておきましょう。
マイナンバーカードを紛失したらどうすれば良い?
マイナンバーカードには個人情報が詰まっているので、紛失に注意が必要です。
また、各種サービスを利用できるので、紛失した場合は悪用されないよう機能停止の手続きを行います。
機能停止関連のコールセンターは24時間365日利用できます。
なお、自宅外でマイナンバーカードを紛失した場合は、警察署に遺失届を提出しましょう。
再発行の手続きは、市役所で受け付けており、再取得までに1ヶ月程度かかります。
機能停止しているマイナンバーカードが見つかったら、市役所等で解除できます。
まとめ
マイナンバーカードの発行は、現時点では義務化されておらず、それほど普及していないのが現状です。
とはいえ、マイナンバーカードを取得すると、「諸手続がスムーズになる」「マイナポイントがたまる」など様々なメリットがあり、保有してみると便利に感じるケースが多いでしょう。
今後マイナンバーカード関連のサービスは、より拡大すると予想されます。
マイナンバーカードの発行手続きは簡単なので、利用を検討してみると良いでしょう。